丹波現状③


「旅する大地」が提供する、森とまちをつなぐ培養土“森育ち”。
その生産予定地の一つだった丹波市前山町の五台山は、今年の夏の集中豪雨によって土砂災害が発生し、立ち入ることができなくなってしまいました。
「旅する大地」では、地元住民の方々を中心に復興に取り組まれている模様をお伝えしていこうと思っています。
これを機に、少しでも多くの人が山の現状に関心を持っていただけれることを願って。

レポートは、五台山で住民参加型の森林整備に取り組まれている、中島彩さんのブログから抜粋しています。

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『水源の森』を整備し、次世代に残そうと始まった活動。
一晩にしてその『水』により山の姿は一変しました。
年末、皆で活動地の被害状況調査へ。
活動地までの道は崩れ落ち、重機を入れる事が出来ません。
被害木を伐っても搬出することが出来ません。
『人の手ではどーにもならん・・・』
そんな意見も出ましたが、道の復旧はまだ当分先。
(県から3年以内には直る、との回答を頂きましたが)
その間指を加えて見ている訳にはいかない。
上流にあたる『水源の森』を自分達で少しでもなんとかしたい。
活動が続けられる事になりました。
と、なるとまずは現場の安全確保。
今週から本格的に災害被害木の伐採が始まりました。

一日分の燃料、お弁当、防寒着・・・久々ショイコの登場。
この道さえ、この道さえ、この道さえ直れば材が出せるのに。
どうにもならない事が分かっていながらブツブツ。
伐倒。弓なりの木が地面につき安定する所までを請け負います。
その後の枝払い、玉切り、はい積み作業は活動内で皆との作業。
あぁ、今ならまだ材とし価値があるのに。出したい、出したい・・

 『ホント、何とかならないんですかねっ!』

能口さんが悪い訳ではないのに、思わず当たってしまう。

 『林内で輪掛けにして薪用に乾かしますか。
  ただムシは入るなぁ・・・。梅雨越すと厳しいですね。』

山の中で薪割りをして背負って出すか。
いっそ現場で製材するか・・・との話しも出ました。

 『もう少し早ければキノコのほだ木に使えたかもなぁ〜
  今の時期からでも間に合う種類のキノコないか?』

言葉を聞き終わらない内に検索。
スギ・ヒノキ原木によるキノコ栽培・・・ナメコだって。
植菌は・・・10月中旬〜4月上旬!?

 『間に合う!やろう!!』

そうと決まれば話しは早い。
ナメコだけじゃなく他の種類もやってみるか。
県の試験所に応援を頼もう。
地域の食品加工施設(ふるさと農園)で使ってもらうか。
ナメコ汁、ナメコ佃煮、ナメコジャム、ナメコパン・・・
もう話しは止まらない(笑)

 『薪を背負うより、ナメコ背負った方が軽いでしょ。』

倒木処理だけじゃない、被害森林復旧(元の姿に戻す)だけじゃない。
やりたい事は、その一歩先の『復興』

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